新「東京の台所」豊洲市場にゼネコンがソッポを向いた

 

前回の築地市場に引き続き、移転先の豊洲市場についても、なにやらゴタゴタしているようでして、これもマグロの怨念なのか、一応、一東京都民としては黙ってもいられないので、一言二言モノ申す。

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先般、豊洲市場の入札で、ナント4施設のうち3施設が不調に終わったそうな。

不調というのは、落札しなかったということでして、いずれもゼネコンが辞退。一昔前では、考えられないことが起きております。

まあ、組織ぐるみの談合が消えつつあると思えば、喜ばしいことなのかも知れませんけど、ただ、予定価格と入札価格の隔たりが大きすぎるというのも、なんといいますか、後味悪いというか、薄気味悪いというか。

 

実際、150億円もの差が生じてしまったわけですけども、このところの、労務費と資材の高騰が直撃しているのか、単に発注者(東京都)が不当に低価格で叩いているのか、この原因ははっきりしていない。

 

東京都による総事業費は、3926億円。建設費約990億円、土壌汚染対策費約586億円、基盤整備費約370億円、土地取得費約1980億円。

 

今後、五輪に向けて労務費と建設資材がジワリジワリと高騰していくのは否定できず、あらゆる建築工事において建設コストが膨らんでいくであろうことは、自明のとおり。

都が、旧態依然、入札に対する「甘い」構えでいるのかどうかは、わかりませんけど・・・あれ?

総事業費の内訳見て、首をかしげてしまったのが、土壌汚染対策費。

いえ、金額の大小ではなく、この費用を都が持つの???

 

土壌汚染対策というのは、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、地中に有害な物質が混入していて、その土を触ったり掘り返したりすると人体に悪影響を及ぼす恐れがあるので、一定濃度以上混入している場合は、その土を取り除いて入れ替えたりすること。

有害物質は、いろいろありますけど、ベンゼンとかトリクロロエタンとか、舌をかみそうな名前の揮発性物質と、鉛やヒ素、水銀などの重金属など。

今回の豊洲は、以前ガス製造工場だったということで、ベンゼン、シアン化合物、ヒ素、鉛、水銀、六価クロム、カドミウムなどが検出されてる。

ちなみに、東京都内は、大方どこを掘っても汚染物質出ます。

大体鉛。これは東京大空襲の焼夷弾によるものらしい。

関係ないけど、知人によると、頭蓋骨が出てきたこともあったって言うてましたわ。な~む~。

 

話を元にもどして・・。

この土壌汚染対策ですが、通常これは土地の所有者に課せられる義務でして、土地売買などでは、一般的に売主側にて対策を講じることになっております。

んで、この豊洲市場の前所有者(東京ガスですが)、一応対策工事を完了したということとで都に届出を出しているです。

が、新たに東京都が土壌調査を実施したところ、また出たぞ、ということで、え〜勘弁してよ〜と言ったかどうかはしりませんが、一応契約上、東京ガスが一部負担という形になっているそうな。

 

なんだかな。

両者の言い分は分からなくもないが、んでも発注者である東京都は、我々都民の代表でありますんで、なんかスッキリしない一都民でゴザイマス。

 

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