そこまでするか!?「囲い込み」はびこる不動産業界の裏話

 

えーっと、不動産業を営んでいらっしゃる方なら、おなじみのレインズ

 

Real Estate Information Network System の頭文字をとってREINS(レインズ)といっているのですが、平たく言えば不動産情報サイトなんですが、一般の人が検索して調べられるものではなく、不動産業を営んでいる人向けの情報サイト。

 

なんで、こんなものがあるのか、というとですな、まあ、不動産流通を潤滑かつ活発にしましょうという目的で、国の指定する機関、不動産流通機構(そのまんまの名前ですが)が運営しているわけでして、例えば、個人が「自宅を売りたい」と思い立っても、そうそう買い手を探せるわけなくて、大抵は不動産屋さんに、誰か見つけて頂戴、とお願いしますね。んで、情報を預かった不動産屋は、この売り情報をレインズに掲載することが義務づけられているわけです。

一方、これこれこういった物件を探しているんですけど、というお客がいれば、不動産屋はこのレインズにアクセスし、希望条件を入力して条件にあった不動産をお客に紹介できるというもの。

 

仕組みだけ聞いてれば、使い勝手よさげに聞こえますが、不動産業界で役に立たないものの代表格と言っても過言ではないくらい、まあ、ゴミサイトですわ。国はこんなところに無駄金つぎ込むくらいなら、顧客向けの保険を充実させたらどうかね?と言いたいところだが・・・(黙っとくわ)

 

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公平スムーズな取引なんぞ、このレインズに期待できるもんじゃない、ってことは不動産屋では周知のことでして、要するに、見せかけ上、情報を表に出しているというだけのもの。

結局は、他業者の手に渡らせないように、「囲い込み」が常習化しておるのでゴザイマス。

いっとくが、ワタシは不動産屋じゃないし、別に彼らに恨みがあってとかじゃないんで、刃物の入った封筒を送ってこないで下さいまし。

 

実体はこうだ。(ノンフィクションです)

中古マンションを探していた顧客Cさんの為に、不動産屋Aさんがレインズで見つけた物件を仲介を担当している不動産屋Bに問い合わせた。

すると、「あ、その物件は既に申し込みが来てますんで紹介できません」と。

Aさんは、がっかりする顧客Cさんに向かって、「でもまだ申し込み段階だから、直接B不動産に問い合わせてみてはどうか」と。

10 分後、顧客Cさんが直接電話したら、あっさり紹介してくれたそうな。

 

わかります?

これがいわゆる「囲い込み」っちゅうヤツですわ。

要するに、不動産屋Bは、直接顧客に紹介できれば、両手もん(売り手と買い手双方から仲介手数料を貰える)。

不動産屋Aさんに紹介してしまえば、買い手からの仲介手数料はAさんに渡る。

そんなことさせるか、と敢えて決まったことにして紹介しない。

 

中古とはいえ、東京都心であれば5000万を下らないものがゴロゴロありますんで、片手(3%)か両手(6%)かは、そりゃもう、目の色変わるわけですよ。

 

Aさんを心底信頼していたこの顧客Cさん、Aさんの仲介で購入したいと希望したが、不動産屋Bはこう抜かす。

「私どもも、売主様から信頼を得てご紹介してまして、弊社の信用できる方にしかお売りしたくないのです」と。

 

買い主Cさんは同じ人よ。

Aさんが間に入ったら信用ができなくて、直接紹介すれば信用できるってこと??

何じゃそりゃ。

 

今、この「囲い込み」はレインズの規定で禁止されている。

東京に倣って、大阪、中部のほうでもこれから禁止になります。

けど、何のチェックもない中で、ただいけませんよーと言っているに過ぎない。

口実はなんとでも付くわけだから。

 

まあね、なんというか、フィーが欲しい気持ちは分かるけどね。

ウソ付いてまで、業績上げたいかね?オヌシ。

 

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